私のアルコール依存症 経過と治癒Vol.3

~地獄の離脱症状~

体力的にも、精神的にも、弱り切って

ようやくお酒を受け付けなくなり、あきらめてお酒を切る方向へ向かう

のですが、徐々に体からアルコールが抜けてゆくと

離脱症状が出てきます。

 

私の場合は、まず止めた日の夜から24時間くらいは

のた打ち回るような苦しみが襲ってきます。
それまで散々嘔吐など繰り返しているわけですから

心身ともに弱りきり、ぐったり状態なのですが
体から徐々にアルコールが抜けてゆくと
ぐったりする暇もなく、体中の痛みが出始め
体の置き場がなく、ゆっくり寝てることも出来ませんでした。

夜になると、その苦しみに耐えるのに

必死でのた打ち回り、幻聴、幻覚も

出始めました。

幻聴は、金属音や音楽、人の声など・・・

音楽は、洋楽で初めは聴いていて

少しは楽しんでいたのですが

疲れて聞きたくなくて耳をふさいでも(当たり前ですが)大音量で聴こえてくるので

かなり辛かったです。

人の声は、外から誰かが私を呼んでいる声がハッキリと聴こえて

ドアを開けるのですが誰もいなくて幻聴だと気づきます。

他にも耳元でハッキリと私を呼ぶ声が聞こえたこともあります。
幻覚は、サッカーボールくらいの大きなネズミが私の寝ている横を

走り去って行ったり、ラップ現象のように光がパンっと光ったり

いきなり2メートルくらいの男性が前に立っていたり(怖)

とにかく、幻覚はびっくりすることが多く心臓に悪かったです。

 

部屋を暗くすると幻覚が見えやすいことが分かりました。

幻覚に苦しむ方、部屋を明るくしたままにしましょう(笑)

 

そして、冷や汗か脂汗か分からないようなものすごい発汗。

額を汗が滝のようにしたたり落ちるほどでした。

全身の痛みにのた打ち回りながらも着替えを何度も繰り返しました。
全身の異常に体が悲鳴をあげていて息をするのも困難で

救急車を呼んでしまったこともあれば、呼ばずに耐えたこともありました。

そのような状態で、命を落とす人もいることは知っていましたが

判断ができないんです。
途中うとうとすると悪夢を見て目が冷め一睡もできないような状態が

24時間ほど続いて、離脱症状は徐々に引いてゆきました。

 

引いた頃には、フラフラで心身ともに弱りきり立てないほどですが

少しずつ食事ができ始めて1週間ほどで、復活できるのでした。

 

これを今まで、アルコール依存症と気づいてお酒をやめる

固い決心をしてから10回以上繰り返しました(笑)笑い事ではありませんが。

その間、急性アルコール中毒症でICUに入ったり

急性肝炎に2度なったり、大怪我をしたりありました。


つづく

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